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7月 IMI Colloquiam(2022/7/13)を開催しました

在学生 研究活動
講演タイトル : 表データのセル秘匿処理の最適化とマッチング攻撃
講師:南 和宏 氏(統計数理研究所)  
場所:Zoomによるオンライン配信
 
本講演では、表データのセル秘匿処理の最適化とマッチング攻撃についての貴重な話とともに、それに関連する研究内容をご紹介いただいた。 表データのセル秘匿は、調査参加者の機密情報が漏洩しないために非常に重要な処理である。特に、様々な公的調査の結果を集計表として公開する際は必要な処 理になる。しかし、単に秘匿するセル数を多くすれば良い、と言う問題ではない。秘匿処理と情報損失はトレードオフの関係であるため、マッチング攻撃に最大限考慮しながらその中で情報損失を少なくすることが望まれる。そのような問題に対応すべく、表データの秘匿処理を最適化問題として定式化し、Benders分 割の手法を適用した講師の研究例と課題を紹介いただいた。さらに、ユーザー向 けに、統計ソフトウェアR上でのアルゴリズム実装もすでに行われている。 本講演では、このような実用上の重要な問題の取り組むにおける数理的研究の重要性について非常に有益な話を聞くことができた。

参加者:30人 (内 学生: 17人; 教員: 11人; その他(職員): 2人)