教員紹介

平良 晃一( タイラ コウイチ ) / 准教授

所属部局:部門

数理学研究院 : 解析部門

研究キーワード

スペクトル理論、偏微分方程式、超局所解析、調和解析、幾何解析

微分作用素,Schrödinger作用素のスペクトル理論について超局所解析,調和解析の手法を用いて研究しています.Schrödinger作用素は量子力学系のエネルギーに対応するものですが,超局所解析を用いて解析することにより古典力学系との対応関係のもとでそのスペクトルの性質を調べることができます.特に興味があるのはLorentz多様体上のスペクトル理論です.このトピックに関して近年では表現論の分野で興味深い進展があった他,曲がった時空上の場の量子論への応用も指摘されています.一方で既存の道具が使えない場面が多々現れるので,自ら手法を開拓していく必要があり,それも面白さの一つです.他にも,時間依存Schrödinger方程式の平滑化効果にも関心があります.